陽の家 No.10

フードカメラマンが選んだ唯一無二の自宅兼キッチンスタジオ

陽の家 | 2023.8.4

宮城県仙台市に建つ「陽の家」C邸。広い土地に悠然と立つ美しい平屋です。ご夫婦はこの家に住んで約半年が経ちました。

■建物概要
ご住所:宮城県仙台市
竣工年月:2023年3月
延床面積:110.96m²(33.56坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま3人+犬1匹

もともとは埼玉県の持ち家に住んでいたものの、コロナ禍をきっかけにご主人の地元である仙台市に引っ越したご家族。「無印良品の家」を知ったのはご主人がお知り合いから販売されたばかりの「木の家」のホームページを見せてもらったことがきっかけ。ご夫婦はその頃から「無印良品の家」に憧れを抱いており、埼玉県の持ち家を建てる際にも「無印良品の家」で建てたい思いをもっていました。それはご主人のフードカメラマンという職業も大きく関係しています。

「『陽の家』のデザイナーである原さんのインタビュー撮影したこともあり、『無印良品の家』の世界観や建物としての美しさにはずっと興味を持っていました。引っ越しに伴う家の住み替えを考えていくなかで、他のハウスメーカーも検討したご夫婦。しかし以前から建てたいと思っていた『無印良品の家』を忘れることができなかったんです。もともと無印良品のアイテムを愛用していたこともあって、無印ブランドへの信頼感が高かったことが大きかったですね」(ご主人)

自宅でありながらもご主人が仕事で使うキッチンスタジオとしての役割も想定して家づくりを考えていたご夫婦。ご主人としてはクリエイターが多い無印良品ユーザーの方が見学会で家に来て、ご自身のことを知ってもらう名刺代わりのツールになることも期待していたと振り返ります。住みやすさや機能性、デザインはもちろんのこと、ご主人のお仕事環境においても「ここしかない!」と思ったのが「無印良品の家」でした。

「ホームページで『陽の家』を知ったとき、平屋や勾配天井などに好感を持ちました。以前住んでいた2階建ての家は廊下が寒く、2階は寝るだけだったので空間がもったいなかったです。しかし平屋の『陽の家』は階段もないので広々としていて家全体の温度調節にも適しており、さらには空間の使い方も自由度が高いところが気に入って決めました」(奥さま)

こうしてご夫婦は自分たちの理想の住まいとして「陽の家」を選択。その後はモデルハウスへと足を運んだりインスタグラムなどの施工例も見たりして、家づくりのイメージを作り上げていきました。

ご主人はキッチンで食品の撮影をすることも多いため、細部には独自のこだわりを散りばめています。

「キッチンは動線が自由なアイランドキッチンにしました。こうすることで夫婦二人が並んで料理するのもとても楽です。またリビングは窓を多めにしてキッチンをはじめ部屋全体に太陽光が入りやすくしました。家全体の壁は白を基調として明るく見えるようにしています」(ご主人)

キッチンの食器棚は、地元家具店にオーダーして、撮影小道具、食器を大量に収納できるようにしました。

5人家族で平屋のため、空間を大きく使って動線をしっかり確保していることも特徴。空間を大きく使ってしまうウォークインクローゼットはあえて選択せず、キッチン横にファミリークローゼットを設置しました。ここに家族分のアウターなどをまとめることで空間を上手に使っています。

前の家ではリビングを出て玄関前を通って洗面所に行く動線でした。奥さまはその動線の使い勝手の悪さを感じていたため、今回はリビングの横に洗面所という配置にしました。

「キッチンから洗面所が近いことで家事動線がとても楽になりました。洗面所は子どもたちのプライバシーを守れるようになっていますし、洗面所の並びが使いやすくて気に入っています。大家族なので食材のストックも多いため、パントリーも設置できたのも嬉しいです。主人の仕事で自宅にお客さんが来ることもあるので、お客さん用と家族用とで水回りを分けたのもプライバシーが守られていいですね」(奥さま)

プロパンガスを使っていることもあって光熱費はかなり安くなりました。うぐいすやセミなど虫の声も心地よく、自然とともに過ごせる暮らしはお子さまたちも気に入っています。太陽とともに起きて虫を捕まえに行ったり引っ越してから飼い始めた犬の散歩に行ったりと、この家での楽しみは増えるばかりです。

お子さまたちの成長に応じて間取りを変えられるので、これから住まいの変化も楽しみだというご夫婦。

「庭は撮影に使うハーブや植物を植えていますが、これからいろいろな庭いじりをしていきたいです。自宅ではありますが、キッチンスタジオとして、仕事を通じてお客さんを呼んだり地元の人が集まったりするコミュニティとして、この家の可能性が大きいので今からとても楽しみです」とご夫婦は笑顔で語ってくれました。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます